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次のイベント参加→C105(12/30) 園芸旅行他色々、楽しんでいる物事の記録ブログ。

2020-01-01から1年間の記事一覧

緑と詩歌の中で分かれ道を考える・勿来の関(2/2)

勿来の関は奥羽三古関として名高い。 「来るなかれ」と呼んだのは平安中期ごろからで、蝦夷の南下をせき止めるためであったと言われている。 また、平安初期にいわき地方の駅路廃止に伴う通行止めを監視する関とする説もあるようだ。 どちらにせよ、関所の…

緑と詩歌の中で分かれ道を考える・勿来の関(1/2)

勿来ーー「なこそ」である。 子供の頃、高速の案内板で見かけて読めなかったのを思い出す。 ここから来るなかれという意味だと教わり、そんなヤバそうなところの関所跡に興味があった。 単純に静かそうという部分もある。 JR勿来駅で降りると、いわきナンバ…

季節の境目と青い景色(2/2)・茶臼岳山頂駅

茶臼岳は活火山、那須連峰の主峰で今も白い噴煙を噴き上げている ーーまだあまりこの辺の知識に明るくないが、恐れも興味も湧いてくるものだ。 乗り場は意外と人が多かった。 ロープウェイで登ったあと更に登山する人の姿も多く、 重装備の人と私たちのよう…

季節の境目と青い景色(1/2)・那須ロープウェイ

視界はほとんど白かった。 しかし絶え間なく吹く風は一瞬でこの白を吹き飛ばし、くっきりと冬を感じさせる色を伝えてくる 凛と青い空。足元の木々は葉が落ち、灰と白の冬色。しかし遠くに進むにつれ、まだまだ鮮やかな赤や緑の秋色が見える。 そして再び、…

隣に座った先生と離任式の話

なぜこんな時期に思い出したのかは謎だし、ほぼ忘れていた離任式の話である。 学生のころ、教室とは別の部屋で給食を食べることがあった。その時には大体誰か一人先生が来てくれた。 その一番初めに来てくれた先生は白衣を着た人だった。 初めて会った人だっ…

ある夏の夕暮れに思い出す、密度の濃い夏の話

夏の夕暮れになるとふと思い出すことがある。 一年だけ、父とよく車で出かけた夏があった。 夏休みの科学スタンプラリーとやらで県内の科学館などを巡ったのだ。 当時はカーナビも無く、地図を見ながら1日に何カ所も回った。 その中のある夕方、私たちは県境…

3度目の日光を終えて

輪王寺に隣接する逍遥園 今回日光を訪れて感じたのは、興味を持って向き合うとこれだけ歴史・文化のある場所だと気づけるいうことだ。 実は私は日光3回目なのだが、それまでは何となく説明を読んだり読まなかったりしてサクサクと過ぎていた。 日光どうだった…

夏、日光輪王寺の常行堂へ行った話

神橋近くの石碑 そこで感じたのは、闇の中の、しんとした世界だった。 夏の青春18きっぷが使えるようになった頃、私と姉は日光に向かった。 連日の猛暑にげんなりしていた。電車の冷房を心地よく感じつつ、 緑の田にいる白鷺を数えつつ、目指す場所は日光山…